奨学金の申込み時期はいつから?
大学・短大・専門学校に進学する際の手助けになる奨学金。その中でもっともメジャーな奨学金である「日本学生支援機構」の場合、申込み方法は3種類あり、それぞれ申込み時期が異なります。
予約採用
高校3年次に、在籍高校を通じて、進学後の奨学金を予約する申込み方法です。
具体的な志望校がまだ決まっていない場合でも申し込めます。
注意をしたいのは、高校在学時に予約採用が決まっても、それはあくまで予約にすぎないということ。進学後にあらためて奨学金利用の手続きをしないと予約が取り消されるので、要注意です。
在学採用
入学直後に募集があり、入学した大学(または短大、専門学校)を通じて申込みます。
入学の際に受け取る資料の中に、奨学金申込み説明会についての案内が入っていることも多いようです。
この時期を逃すと、次の募集は1年後となるので、やはり注意が必要です。
緊急採用・応急採用
失職、破産、事故、病気、死亡、災害などによって家計が急変し、緊急に奨学金が必要となった場合に、在学中の学校を通じて申込みます。
年間を通じて随時募集しているので、万一の際には非常にありがたい制度です。
ただし、家計急変の事由が発生してから12ヶ月以内に申し込む必要があります。
奨学金の申請方法も合わせて知っておきましょう
奨学金の申込み資格
予約採用を申し込めるのは
・その年の年度末に高校等を卒業する人(卒業予定の高校3年生)
・高校等を卒業して2年以内の人(2浪までの人)
・認定試験等に合格して、高校卒業と同等の資格を持っている人
となっています。
在学採用の場合は、その年の新年度に在学している学生となります。
新入生だけでなく、2年生以降も申し込めますが、留年していると申込み資格がない場合があるので、各学校の窓口で確かめる必要があります。
また、申込みには学力基準も定められています。
例えば、無利子の奨学金を希望する場合は基準が厳しくなり、「卒業までの最終2か年の成績の平均が3.5以上」となっています。
奨学金はどこへ申請するの?
予約採用も在学採用も、在学中の学校を通じて申込みます。
浪人している場合(2浪まで)の予約採用は、卒業した高校を通じての申込みとなります。
高等学校卒業程度認定試験(旧・大学入学資格検定)の合格者が予約採用を希望する場合は、日本学生支援機構へ直接申込みます。
奨学金の採用には審査があります
奨学金は、経済的な理由で進学が難しい学生を対象としているので、採用審査では、学生の家庭の経済事情が考慮されます。そのため、申込みの際には、保護者の所得証明書や源泉徴収票の提出、就学中または未就学の兄弟の有無などの記載が求められます。また、日本学生支援機構の奨学金申請では、いかに奨学金が必要な状況にあるのか判断するため、学生本人が「家庭事情」を文章にして記載するようになっています。