返済したい!

奨学金を上手く返済しましょう♪

奨学金の免除・猶予で返済期間を延ばす事も

奨学金をうまく返済するために覚えておくこと

奨学金の返済ができないと最終的には、財産を差し押さえられることもあります。最悪の事態を避けるためには、自分の経済状況をしっかりと把握して、返済ができなくなる前に適切な手続きをすることが重要です。日本学生支援機構には、奨学金の返済が難しい人のために、減額返還、返還期限猶予、返還免除の制度があります
減額返還は、災害、病気、失業などが原因の経済的な理由で、決められている月賦金を全額は返済することができないけれども、半額であれば返済できる人のための制度です。有利息の第二種奨学金を貸与した人が減額返還制度を利用しても、利息が上乗せされることはありません。返還期間が長くなるだけで返還総額は同じです。減額返還は、すでに延滞をしている人には適用されないので、延滞する前に必ず手続きをするようにしましょう。また、減額返還適用中に2回続けて支払いができなかった場合は、制度適用が取り消しになるので気をつけてくださいね。減額返還の手続き方法などの詳細は、(http://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan_konnan/gengaku/index.html)で確認できます。
減額返還すらできないほど経済的に困窮している場合、病気やけがで仕事ができない場合などには、返還期限猶予の申請をすることができます。返還期限猶予には、一般猶予と所得連動返還型無利子奨学金の返還期限猶予の2種類があります。一般猶予の場合は、最長10年間、奨学金の返済を先延ばしすることができます(災害などが原因の場合は、期間の制限はありません)。所得連動返還型無利子奨学金の返還期限猶予は、第一種奨学金を所得連動返還型無利子奨学金として貸与していた人にのみ適用されます。大学などを卒業した後で、日本学生支援機構が定める収入を得るまで、奨学金の返済を待ってもらうことができます。
返還期限猶予は、奨学金の支払いを滞納していても申請することができます。けれども、延滞していた期間は、本当に返済する能力がなかったということを証明しなくてはいけません。十分な収入があったのに無駄使いをして、返済を怠ったような人には適用されないのです。返還期限猶予の詳細は、(http://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan_konnan/yuyo/index.html/)で確認してくださいね。
そして、返還免除の制度はありますが、適用されるのは非常に難しいです。奨学金を貸与した本人が死亡した場合は、もちろん支払うことができないので免除になります。けれども、連帯保証人や保証人に支払能力がある場合は、返還を続けなくてはいけないのです。相続人も相続放棄をしないと、奨学金の返還を求められることになります。また、精神や身体の障害で一生働くことができないと診断された場合も、死亡と同様に本人は返還免除になります。将来、働くことができる可能性が残されていれば、返還期限猶予が適用されます。

計画的な人生設計を

奨学金を返す時には人生設計をしましょう

奨学金の返済が始まるのは、貸与が終了した翌月から数えて6か月後です。けれども、学生の間に返済のことを頭に入れて、計画的に行動することがとても大切です。
奨学金は、貸与期間中に減額することができます。例えば、外食を減らして自炊するなどの節約をして、大学2年生から4年生までの3年間、最初の1年間よりも1万円減額して貸与したとします。返還額は、1万円×36か月で36万円少なくなります。第二種奨学金の場合は、利息分も節約できます。
そして、大学などを卒業してから奨学金の返済が始まるまでも、できるだけお金を貯めるようにしましょう。まとまったお金があれば、月々の支払いのストレスが減ります。加えて、奨学金の一部または全額を繰上返還することも可能になります。
また、就職活動を始める前に、大学を卒業したら生活費が月々いくらかかるのかを計算してください。奨学金の返済額、食費、交際費、保険料、家賃、光熱費など、できるだけ詳しく調べて計算してください。1か月の生活費を知ることで、給料が最低いくらなら生活できるかがわかります。夢や希望に向かって就職先を探すことも大切です。けれども、奨学金の返済を延滞すれば、連帯保証人や保証人になってくれた親や親せきに迷惑をかけてしまいます。ですから、就職活動をするときは、給料のことも真剣に考えるようにしましょう。もちろん、計画通りにはいかないことのほうが多いです。けれども、学生の間に大まかな人生設計を立てておくと、社会に出てから戸惑うことが少なくなります。

副業や高収入のアルバイトも活用

学生の時に副業やバイトするのも良し

節約だけではなく、学生時代にアルバイトや副業をして、貯金をしたり、奨学金を減額したりするのもお勧めです。学生ができる高収入のアルバイトは多数あります。また、学生時代に自分の目指す業界でアルバイトをして、実績や人脈を作っておくと就職に有利です。さらに、学生時代のアルバイトは、お金がもらえるだけではなく、貴重な経験や素敵な出会いの場でもあります。学生時代のバイト仲間との交際から結婚に発展したという話も多いです。もちろん、働きすぎは良くありません。あくまでも学業優先にしながら、アルバイトをしましょう。