奨学金の支給額を増減させる方法
毎月支給される奨学金の金額は、申込み時、あるいは継続申請の時に決まりますが、実際に学生生活が始まって、毎月の支給額が多すぎたり、または少なかったりした場合は、奨学金の増額・減額が可能です。
この手続きを、奨学金の「月額変更」といいます。
奨学金の増額、減額
無利子の奨学金(第一種)は、自宅通学か自宅外通学かで毎月の支給額が変わります。自宅外通学から自宅通学に変更した場合は、金額が減額になるので、届け出が必要となります。
もちろん、その他の理由でも本人の希望により、毎月の支給額を減額すことができます。
反対に、自宅通学から自宅外通学に変更になった場合は、増額の申込みが可能です。(審査があります。)
利子が発生する奨学金(第二種)を受けている場合は、自宅通学、自宅外通学に関係なく、貸与金額の増額、減額どちらも可能です。
月額変更の手続き方法
月額変更の手続きは、学校を通して行います。
1. 学校担当者に連絡して、「奨学金貸与月額変更願(届)」を受け取る。
2. 必要事項を記入し、学校へ提出する。
ただし、奨学金の増額・減額を短期間に繰り返す事はできませんので、申請は慎重に。
奨学金は少ない方がいい?
日本学生支援機構の奨学金は貸与型です。支給された金額は、卒業後に返還していくことになります。そのため、将来の借金を少しでも減らしたい、と在学中に奨学金の減額を考える学生は少なくありません。特に、第二種に奨学金は借りた金額に利子が付き、そう思う学生さんが多いです。
減額申請は慎重に
アルバイトを増やして奨学金を減らしたい、という学生もいますが、減額申請後に家庭の事情が変わったり、アルバイトがうまくいかなかったり、ということも起こりえます。一度減額した奨学金を、再び増額するのは簡単ではありません。
また、アルバイトによって学業に支障をきたすようなことになっては、奨学金で進学した意味がなくなってしまいます。
奨学金が多すぎたと思っても、そのまま支給を受けて、余った分を貯金をしておくのも一つの方法です。
既に述べたように、「奨学金は在学中は無利息」だからです。
奨学金の返済には、「繰上返還」という方法があり、「在学中の繰上返還」も可能です。
4年目の後期の学費を納めた後、卒業までの予算を残して、余った分の貯金を繰上返還に充てます。第二種在学中の繰上げ返済分に関しては利息がつかないので、この方法で、支給金額のうち余った分だけ返すということが可能になります。(手続きには期限があるので注意が必要です。)
※繰上返還を希望する場合
(日本学生支援機構)
http://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan/kuriage/manki_kuriage.html
減額を勧められる場合も
経済状況が変わって余裕ができた場合は、継続申請の際の状況判断で、学校から減額を勧められることもあります。減額する人が現れることにより、本当に困っている人に奨学金をまわせる場合があるからです。
また、奨学金の支給が多くて、余った分はつい無駄遣いしてしまう、というような人は、無理のない範囲で減額申請をした方がよいでしょう。