奨学金の返済期間の短縮

奨学金の返済期間を少しでも短縮したい

奨学金の返済方法は、月賦返還方法と月賦・半年賦併用返還方法のいずれかを選択することにより、月々の返済金額を自分で決めることはできますが、返済期間については借用金額の総額によって返済期間が決められており、クレジットローンのように、自分で返済期間を選択することは基本的にはできません

返済期間を短縮するためには

返済短縮をするため方法とは

返済を開始するときに、返済期間を選択することはできませんが、お金に余裕が出たときにまとめて返済することは可能なのでしょうか。奨学金は低率と言えど、利息がつく奨学金もあります。返済期間が長いということは、その分利息も高くなります。手元にお金ができて、返済に充てられるのであれば、返済期間を短縮して利息を少しでも少なく済ませたいと思うのが一般的ではないでしょうか。
もちろんそのような場合には、奨学金の返済期間を短縮することが可能です。返済期間を短縮することを繰り上げ返済と言い、まとめて返済を希望する回数もしくは金額を事前に申請することで可能となります

繰り上げ返済のデメリット

繰り上げ返済のデメリット例

上記のような繰り上げ返済をするにはメリット、デメリットがあります。返済期間が短縮できれば支払う利息も減る為、一見メリットしかないように思えます。しかし、将来設計の際に、繰り上げ返済をすることが必ずしもプラスになるとは言い切れません
例えば、まとまった貯金が貯まり、一括で奨学金の残金を繰り上げ返済したとします。貯金の大半を返済に充ててしまうと、将来的に住宅や車などの高額な買い物をする際に、再度ローンを組む可能性があります。そのようになると、利率が低い奨学金を早く返済して、利率が高い住宅ローンやカーローンを組むことになり全体的にみると実は損をしているということも可能性としてはあり得ます。そのような将来が考えられるのであれば、利息の高いローンを先に返済するようなお金の使い方をする方が賢い選択ではないかと思います
現在は、マイナス金利の影響で必ずしも、奨学金のほうが金利が低いとも言えないケースもありますので、繰り上げ返済を検討するのであれば、社会の流れや自分の将来のビジョンをよく考えて決断する必要があります。

繰り上げ返済の注意点

繰り上げ返済をするにあたっては注意点が1点あります。それは奨学金を滞納した場合には繰り上げ返済は認められないことがあります。早く奨学金を返済したいという考えを持っているのであれば、常に滞納がないように注意しなければなりません。