大学生が利用する奨学金の種類

奨学金は大学生にとって切っては切れない縁に

大学に進学する高校生は今や2人に1人の割合。大学に行く目的としては「より良い企業に就職したい」「大卒の学歴が欲しい為」など様々です。でも、毎年何十万から何百万もの高額なお金を支払わないといけなくなるのは、一般的な家庭では家計に大きく響いてきます。そんな人たちのために学費や生活費の支援になる奨学金が存在しています。奨学金制度を利用している大学生は全体の約50%というデータが出ており、半数の大学生は奨学金を頼りに大学生活を送っていることになります。

実際に大学生が利用してる奨学金とは?

奨学金制度で大学生が一番利用しているJASSOの奨学金

大学生の利用している奨学金とは

大学生に一番使われている奨学金制度がJASSO(日本学生支援機構)です。貸与型の奨学金制度ですが、採用数の多さと大学を卒業する年までは継続して一定の金額を受け取れることで、この奨学金制度を利用している大学生は8割以上にも及んでいます。この奨学金には2種類あり、大学卒業後に無利子で返済できる第一種と有利子で返済をする第二種の2つがあります。第一種を応募するには、家庭状況に加えて、高校3年、大学入学時に申し込む場合は、申請期間までの最終2年間の評定平均が3.5以上ある方、大学2年生以上で申し込む場合は、自身が所属する学部の上位1/3に該当する方を対象にしています。第二種の場合は、第一種よりも家庭状況、成績の制限が緩和され受けられる可能性が高いです。

各自治体でも奨学金制度があります

大学生を支援するための奨学金制度は自治体でも行れています。各都道府県が行っているものや各市町村で行われているものもあがあり、金額や条件も様々ですが、企業や団体、大学などで行っている奨学金よりもは取得できる条件がやさしいものが多いです。
なお、自治体で行われているものの多くは、JASSOや民間の団体、企業、大学などの奨学金とは併用できませんので、情報をしっかりと読み、必要な金額などを考えて利用してみましょう。

大学生の支援を目的に民間の団体・企業の奨学金があります

奨学金は、国や自治体だけが行っているわけではありません。将来性豊かな大学生を支援するために民間の団体や企業でも、奨学金制度を行っているところがあります。有名な団体では親を不慮の事故等で無くした場合に利用できる「あしなが育英会」、民間企業では、JTが行っている「JT国内大学奨学金」などが有名で、それぞれ、通年募集のものから入学シーズンの3~4月にかけて応募しているものがあります。取得できる地域、学校を限定して募集している場合もありますので、注意が必要です。

大学自体にも奨学金制度があります

大学自体でも優秀な人材の確保の為、奨学金制度を実施しています。私立ではほぼすべての学校で行われており、入学試験または奨学生の選抜試験、スポーツの分野で優秀な成績を収めると奨学生として学費が免除されたり一部免除、奨学金が支給されます。
大学によって実施されていないもありますが、JASSOとは別に学生向けに貸与型の奨学金を行っていることもあります。

大学から社会に出る際に非常助かる給付型奨学金

大学生の8割以上が利用しているJASSOの奨学金ですが、第一種・第二種ともに貸与型となっているので、借金と同じく必ず返済をする必要があります。特に、最近ではテレビなどで奨学金の返済で苦しむ社会人が増加しているという情報もあります。
そんな中、一部の奨学金制度では返済をする必要のない給付型奨学金を貰うことができます。代表的なものでは、全国の新聞社がの学生向けに実施している「新聞奨学生」があります。
それに、企業、団体、大学が行っている奨学金は多くが給付型奨学金となっているので、学業、品行に自信のある方は受けてみても損はありません。
また、近年の大地震等で被災した学生を対象に奨学金の給付を行っている大学、自治体などもあります

詳しい情報については「良いことづくめの給付型奨学金って知ってる?」に掲載しておりますので、こちらも合わせて読んでください。

奨学金を申し込むには?

大学生が奨学金を申し込む際の用紙

JASSOが行っている奨学金では、現在在籍している学校を通じて申し込む必要があります。高校在学中に申請をして、大学入学後から受給が可能な「予約採用」と大学入学後に申請をする「在学採用」の2つがあります
各自治体、企業・団体が行っている奨学金では、資格・条件に当てはまれば募集期間中に申し込むことができます。自治体の場合ですと、その地域に住民票がある方を対象とする場合が多いので、注意してください。
大学が行っている奨学金では、入学試験時の成績優秀者が奨学金を受けられたり、在学後に申請をして試験や面接を行って受けられたりと大学によって違いがありますので、利用したいと思う方は事前に確認しておきましょう。もし、分からないことがあっても、申請場所へ連絡をすれば分かりますので慌てる必要はありません。